イーガーデン近藤は、広島県福山市で外構工事を手掛けている会社です。

昭和27年の創業から70年間、常に時代に即した新しい技術やサービスで、多くのお客様にご満足いただける仕事を続けて参りました。

ブロック塀や家の門、車庫の床やコンクリート、カーポートにポスト、表札なども含めた、家の外回りのことをまとめて外構といいます。

設計から施工まで、お客さまのご要望を叶えるやりがいのある仕事。
そんな楽しさを、もっと多くの人に知って欲しいと願っています。

今回は、代表の近藤に、会社の特徴や大切にしていること、さらには社長自身のキャリアについてまでインタビューしました。

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営業からデザインまで一気通貫がうちの「外構工事」!

インタビュアー

はじめに…!インタビューをしているショールームが、とてもステキです!

近藤

ここは、今から7・8年前に資材置き場や倉庫があったところを作り替えたんです。建物自体が古かったので、全部壊して新たに商談室を作りました。
お客さまもワクワクできる空間にしたいという想いからです。

インタビュアー

会社は、どのような業務体制で動いていますか?

近藤

うちの会社の組織は、大きく分けると二つあって、「営業部」と「工事部」があります。
ご来社されたお客さまの、お困りごとやご要望を伺って、お話が進めば実際のプランニングや見積もりを作成するのが「営業部」です。

インタビュアー

営業の方がプランニングもするんですか?

近藤

そうですね。基本的には同じスタッフが担当します。
接客をした営業担当者が、そのまま現地調査〜プランニング、現場の管理までをおこないます。

お客さまの要望を一番理解しているのは営業担当ですから、同じ人が現場を見に行ったり、測量をしたりする方がミスも少なくなるし、よりご要望に寄り添えるのです。

インタビュアー

たしかに…分業あるあるの伝言ゲームにならなくて済みますからね!ちなみに、社内ではどのように情報共有をしていますか?

近藤

営業のミーティングというのは、毎日やっています。それとは別に、週に一回は少し深めのというか、時間をかけた会議もしています。

インタビュアー

新人さんは覚えることが多そうですが、会社としてのサポートはどうされていますか?

近藤

早い人だと、半年くらいで独り立ちする人もいますが、平均的には一通り覚えるのに1~2年くらいですね。その間も、その後も見積もりや設計図などは必ず先輩や私たちが目を通しています。

やりがいが大きい反面、責任もある仕事なので、何か見落としがあった時に、それを新人の責任にするのではなく会社としてきちんと把握・対応していたいですから。

インタビュアー

先輩たちの支えの中で、色々と学んでいくわけですね。

近藤

もちろん!
お客様の案件を抱え込み過ぎるのはよくありません。ミスが発生する要因にもなります。
ですから私たちは、プランニングを有料化して、本気なお客様と時間を使うべきことに集中できるようにしています。

「社員」を第一に!お客さま<社員である理由

インタビュアー

プラン作成を有料化した理由について、もう少し伺いたいです!

近藤

おかげさまで、お客さまが次々といらっしゃるもので、全てに100%対応しようとするとパンクしてしまいます。
なので現地での測量を含めて、有料化にしたんです。

その代わり、現地を細かく調査・測量して、しっかりとしたプランニングをおこなった上で設計図を作り、正確な見積もりを出すということを「売り」にしています。

うちはひとりに1台測量機器があるので、道路と敷地の高低差とか、有効な寸法をしっかりと測量してかなり正確な図面が作れる。

でも、それを全件無料にしてしまうと、労力が増えてスタッフが疲弊しちゃうんですよね。
だから有料化にしたんです。やっと東京でも流行り始めました。

インタビュアー

素晴らしいですね!
しかし、それでもたくさんのご依頼が来ると、スタッフ一人当たりの負担は大きくなっていきませんか?そういったプレッシャーを和らげるような、会社の工夫はありますか?

近藤

まず第一にはミーティングですよね。情報共有です。
営業担当が抱える案件に関して、「どういう感じだった?」とか、「こういう対応をした方が上手くいくんじゃないか」などのアドバイスをしたりしています。SNSも使って気軽な感じで報告できるようにもしていますね。

それからWebなども活用して自分たちに合うお客さまに効率よく見つけてもらうということも大切ですね。

中には、他社より金額が高くても、「うちにお願いをしたい」とおっしゃるお客さまもいます。そういった方は、強いこだわりや希望が多くあります。

そういうご依頼は、忙しくても必ず受けるようにしています。こだわりが強い分、期待に応えるのも大変なのですが、それは良い負荷です。前向きな気持ちで仕事ができますから!あまりにも複雑で困難な案件には、ベテランスタッフや私がサポートするようにしています。

インタビュアー

よくわかります!確かに、嬉しいですし、しっかりと応えたい気持ちになりますよね。

近藤

私の考えですが、経営者は従業員を第一に大切にすることが重要です。
従業員が幸せでなければ、良いサービスをお客さまに提供できない。良い循環が生まれないんです。

「お客さまは神様です」という言葉も、本当の真意でなく、誤った意味だけがひとり歩きしている。従業員をちゃんと守ることが、経営者の第一の仕事だと私はそう捉えています。

イーガーデンは自社施工。外構工事の種類も解説!

インタビュアー

続いて、外構工事の流れについて教えてください!
プランニングして契約した後はどう進んでいきますか?

近藤

営業担当が材料の発注をします。
現場を見てプランを作っているのも営業担当なので、何がどれくらい必要なのか、一番わかっているんですよね。
どこにどれだけの資材を発注したか、という一覧と図面を一緒に工事部に渡します。

インタビュアー

外構工事にはどんな種類がありますか?

近藤

外構工事というと、大きく二つに分かれます。
ひとつは、新しく建てた家の外構。これを「新築外構」と呼びます。

もう一つは、我々は「外構リフォーム」と呼んでいますが、今ある家の一部を壊して、新たな外構を作るケースです。

うちではちょうど半分ずつくらいの割合でご依頼をいただいていますね。

新築外構で一般的なのは、お隣さんとの境界を作るブロックを組む工事。それから門柱を作ったり、駐車場などのコンクリートも手掛けたりします。

リフォームでは、例えば「家族が車いすを使うようになったから、スロープを作りたい」とか、「子どもが自動車を買ったから、駐車場を広くしたい」「ライフスタイルが変わったから、やり変えをしたい」といったご要望も多いですね!

実はリフォームというのはすごくセンス&ノウハウが問われるんです。
「どこまで壊してどこを新しくするか」「どこにどんな配管がされているか」などを全部見た上でプランを考える。
さまざまな条件や制約の中で、格好いいデザインを作るという楽しさがあります。

インタビュアー

おおお!
だから「外構リフォーム」に力を入れているんですね!

近藤

バリアフリーを求められる方も多いので、そういう要望に応えたいという思いもあります。車いすのスロープなどは、介護保険の適用になるということもあり、今後、ニーズはどんどん伸びていくでしょう。

社長の経歴と、苦労したこと。社長も悩むことだってある!

インタビュアー

近藤さんの経歴について、この業界に入る前はどんな仕事をしていたのですか?

近藤

私は元々自動車整備士で技術職だったんです。それで、ここ(イーガーデン近藤)の次女と結婚して婿養子になって入社したんです。

インタビュアー

ちなみに、近藤さんは社長になって何年くらいになるんですか?

近藤

数えたことは無かったけど…2007年に三代目で就任したから16年くらいですかね。それまで、経営のことなんか何も知らないサラリーマンだったから本当に大変でした。

社長に就任したばかりの頃は「先代の言うことしか聞かん!」という人がたくさんいたわけです。何か問題が起こればすぐに矛先は私に向く。

当然、ぶつかりましたよ!もう「そっちがそうなら俺がやる!」なんてね(笑)
私だって、経営のやり方なんて分からないし、素人でしたから、手探りだったわけです。

インタビュアー

えええ!想像できてしまった…それはしんどかったですね。
逆にやりがいを感じた時はどんな時ですか?

近藤

代替わりで、苦労しながらも、新しく会社に入ってくる人たちもいて、徐々に自分の価値観や考え方に共感してくれる人も出てきて…

会社の理念を社員に伝え、今度はそれを、社員がお客さまに伝えているところを見ると、「ああ、私の想いがちゃんと伝わっている」と。

その時はじめて、仲間が出来た感覚というか…一馬力が二馬力・三馬力になったと感じられて嬉しかったですね。

一人でどう頑張っても一馬力にしかならない。社員がいて初めて、組織になって、大きなことが実現できます。理想は、もっと多くの社員が入ってくれて、外構っていう仕事の楽しさを知ってもらいたい。

失敗したらどうする?それでも「やっぱりこの仕事は楽しい!」

インタビュアー

外構の楽しさって、どんなことですか?

近藤

さっき、昔の話をしましたけども、自動車整備の仕事と、外構の仕事には一つ共通する点があります。それは、手先を使ってものを直したり作ったりするっていうところ。これが楽しいんですよ。

やっぱり、自分が設計したものが形になるのは楽しいですよ。
もちろん、その境地にたどり着くには時間がかかるけれど。

外構リフォームだと、朝、お客さまが「仕事に行ってきます」と出かけて行って、夕方に帰ってくると「おお!こんなふうになってる、すごい!」って喜んでくれることがあって。

そんなふうに、お客様も満足して、自分も報酬が得られる。
これって幸せなことだなと。

しかも、そのお客様の顔を直接見られるのって、お客様と直に仕事をやっている自社だからこそなんですよね。簡単な仕事ではありませんから、失敗もあるだろうけれど、何年も突き詰めてやっていけば、とても面白い仕事だと思っています。

インタビュアー

失敗という言葉が出ましたが、近藤さんは「失敗」をどう捉えているんですか。

近藤

失敗って、挑戦をしていたら絶対についてくるものですよね。
挑戦しなければ、失敗も無いんだから。

これって、子育てと同じです。
自分で立ち上がることを、転びながら学ばなかったら、いつまで経っても自分では立てない。

そのとき、毎回親の方から手を差し伸べていたら、「あ、こういう時はこうやって立てばいいんだ」なんてことを学べないでしょう。それは、仕事でも同じだと思っていて。

なので社員にも、「人の成長の伸びしろを奪ってはいけないよ」とよく伝えています。転んで自分の力で這い上がるから、自分のチカラになっていくんです。

インタビュアー

ちなみに…社長が経験した、一番の失敗を教えてください!(笑)

近藤

「黒くて大きいカーポートを作って欲しい」とお客さまに言われていたのに、色をシルバーにしちゃったこととかありましたね。

インタビュアー

うおお!こわ!(笑)顔面蒼白… (笑)。

近藤

設置する場所が1メートルくらいずれていたなんてこともありましたし。他にも、言えないようなこともありましたよ。(笑)

そういうことが起きた時に、大事なのは結局お金なんです。
作り換えるお金があれば、こちらの責任で直せる。だから、普段から会社がしっかり利益を生み出していくことが大切なんです。

インタビュアー

失敗談が「イイ話」になりました(笑)

これからのイーガーデン近藤。建設業を目指す全ての人へ。

インタビュアー

今後、近藤さんは会社をどうしていこうと考えていますか?

近藤

実は、結構色々と考えていて。元々、私は楽しいことが好きな人間なんですよ。それで、実は最近、外構だけじゃなくて、プールを作れるようになって。
で、ここは(広島は)瀬戸内海があるでしょ。

そうしたら、ボートだって浮かべることができる。だったらいっそ、遊びのライフスタイルが全部提案できるような会社にしちゃうのも面白いよな、と。

インタビュアー

確かに、それはワクワクします!

近藤

もともと自動車整備をしていたから、エンジンなんかもイジれますから。実際、瀬戸内海沿いって別荘が多くて、ジェットスキーの需要とかあるんです。だから今後は、そういったことも手掛けられる人財を育てていきたいという気持ちがあります。

インタビュアー

視点を変えて、社員に何を提供したいですか?

近藤

やっぱり、仕事を楽しんで欲しいですね。そして、報酬もちゃんと受け取ってもらって。お客さまが喜んでくれるよう、格好いいデザインとか特殊なデザインを追求したりして。

そういうやりがいを提供したい。
この仕事って、お客様に喜んでもらって、それで給料もたくさんもらえるっていう、理想的な仕事だと思うんです。

一日のうち大半は仕事なんですから。
集中すべきところはあるだろうけど、やっぱり楽しんで仕事をしていないと、続かないですよ。

インタビュアー

そうやって言ってもらえると、社員さんも嬉しいでしょうね!

近藤

建設業自体、本来は楽しい仕事だと思うんですよね。昔は3Kって言って、「給料安い、汚い、危険」なんて言われていたけれど、今は待遇も随分改善されている。

むしろ、この仕事って「対ヒト」ではなくて「対モノ」だから、人間関係のストレスって少ない方だと思うんですよね。体も動かせるし、すごく健康的。

建設業に従事している人って、格好いい人が多いと思う。
スポーツ選手が、試合をしているときとか、格好よく見えるじゃないですか。ゾーンに入るって言葉があるけれど、ものづくりに集中している表情を見ると、すごく格好いいなと思うんです。

本気の顔っていうのかな。…まあ、自分がどう見られているかは分からないけれど(笑)。

インタビュアー

みんな格好いいと思ってますよ、きっと!

近藤

冗談はさておき、とにかく若い人に限らず、他の業界にいる人でも、建設業界…というより、うちの会社に来て、外構の仕事にチャレンジしてほしいなって思います。

インタビュアー

楽しいお話をありがとうございました!

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